以前、別の記事で書きましたが、長女は子宮内胎児発育遅延(IUGR,FGR)で1992gで産まれてきました。
産まれてからは、順調に平均枠にはいるまでに成長し、骨格が華奢なこと以外低出生体重児を忘れるほどです。
しかし、小さく産まれたことの唯一の影響が”低血糖になりやすい”ことです。
5歳になるまでに何度か経験をしていて、そのうち2回は入院治療を受けています。
低血糖になりやすいとわかってからは食事の取り方など注意を払えるようになったので、症状が出ることも少なくなってきました。知っているのと知らないのとでは気持ちの持ちようも対処も異なるので、小さく産まれたお子様をお持ちの方の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
目次
低血糖の症状が出るパターン
娘が低血糖の症状が出る原因は一つです。
- 夕食をとっていない 又は とれない状況。
ただ、これだけです。
娘の低血糖歴は以下。
【3歳6カ月】初めての入院
7月に中旬に息子から娘にアデノウィルスがうつりました。(←この時は長男も脱水で入院しました。)
プール熱で知られるアデノウィルスですが、型が多いウィルスで嘔吐下痢を引き起こす種類もあり、子供たちが罹ったのは嘔吐下痢を引き起こす種類のアデノウィルスでした。アデノウィルスと言えば目の充血が代表のように言われますが、子供たちに目の充血等の症状はありませんでした。症状は、感染性胃腸炎と同じ、発熱、嘔吐、下痢ですが、感染性胃腸炎に比べ症状の症状のピークが4日ほど続き非常につらそうでした。
嘔吐、発熱が始まった3日目、熱は下がっていたものの、昼寝をしていた娘が立ちあがろうと四つん這いになった時に、体がガタガタと不自然な動きをしました。軽い痙攣のように見えました。
時間は昼の2時、病院は昼休憩の時間だったこともあり、慌てて救急電話相談に電話をして病院へ連れて行くべきか相談をしました。
電話先の看護師さんが発熱が無い状態での痙攣の可能性があるのは危険なので、すぐに病院に向かうように言われ、病院へ向かいました。
診察室に入るなり、『つらそうだね。点滴開始しましょう』と。点滴と同時に血液検査をしてもらうと、『血糖値が40で、脱水も進んでいるので、今日は入院点滴をしましょう。痙攣についても監視したいので。』ということで、入院することに。
小児の場合は血糖値40以下になると低血糖状態だそうで、娘はギリギリのラインでした。
痙攣について私の話を聞く限りでは、痙攣とまでは言えないのではないかとの診断で、低血糖によるものでしょうとのことでした。
この時に医師からの説明で、『低出生体重児、やせ型なお子さんは低血糖になりやすいです。夕食を食べないで寝ると翌日に低血糖状態になる可能性があるので、必ず夕食は食べて寝るように気を付けてください。今回のように食事を取れない状況の時はリンゴジュースや飴玉でもいいので、甘いものを食べさせてください。』といわれ、娘が低血糖になりやすいということを知りました。
【3歳10カ月】夕食を抜いた翌日
お正月の元旦。いつもより日中にお菓子を食べる量が増え、夕食が進んでなかった様子。
私もうっかり娘の夕食量を気にしていなかったのがダメでした。普段は寝ているときに水分を取るようなことはあまりないのですが、朝方お茶をほしがります。2回ほど水分補給をして、しばらく眠った後、嘔吐しました。
感染性胃腸炎の時は一度吐き始めると数回吐きますが、娘の場合は低血糖の時は1度だけ吐くと眠ってしまいます。
この時に前日の夕食量を思い返し、低血糖じゃないかと思い、ラムネを食べさせてみました。数回に分けてラムネを食べて、1時間後、見事に回復しました。
スポンサーリンク
【4歳10カ月】通院点滴
この時は胃腸炎に罹り、前日夕食が取れない状況。
いつもはかかりつけの小児科へ行くのですが、低血糖が疑われたので翌日以前入院した病院へ直接行きました。
この時の血糖値は46 尿素窒素(脱水症状の判断に使われる)は20.6(正常値 8.0~20.0)ということで、点滴をした後、水分を飲ませてレントゲン撮影で胃腸が動いているかを確認してから帰宅することができました。
【5歳0カ月】2度目の入院
この時はロタウィルス罹り、朝から嘔吐の症状があったもののラムネを少し食べさせたり、りんごジュースを飲ませたりしたものの、口に物を入れると吐いてしまう状態でした。夜には嘔吐の症状は治まり眠れてはいたものの、予想通り朝には再び嘔吐。
恐らく、前日夜までの嘔吐はロタウィルスによるもので、朝からの嘔吐は低血糖によるものではないかと思います。
低血糖の症状は大人で言う二日酔いの状態と同じもので、非常に気持ちが悪いものだそうです。
この時も同じ病院に行き、血液検査の結果、血糖値は34、尿素窒素は31.8。
病院の先生には尿素窒素が31.8はかなり脱水が進んでいるので、入院してください。とのこと。大きな基幹病院ですが、あまり診たことが無いくらいの脱水数値だと言われました。
低血糖になりやすい娘の病名は?
これまで低血糖とは言われるものの、低血糖の病名を正式に言われたことはありません。一度だけ看護師さんが持っていた紙に書かれていた言葉は『アセトン血性嘔吐症』。
色々とネットで調べていたので、私は『ケトン性低血糖』の症状にぴったりだったので、てっきりケトン性低血糖の方だと思っていました。
なんで医者にはっきり聞かないの?と思いますよね。私も思います。だけど、入院中はバタバタとやることも多くゆっくり聞けなかったんです。
次、同じ病院にかかることがあれば聞いてみたいと思います。
アセトン血性嘔吐症とケトン性低血糖の違いは?
はっきりいって、全くわかりませんでした・・・(スイマセン)
いろいろな情報を見てもアセトン血性嘔吐症=ケトン性低血糖症と書かれているものもあれば、アセトン血性嘔吐症は低血糖を伴わないが、低血糖を伴うものがケトン性低血糖症と書かれているものがあります。
記事にするにあたって、いろいろお医者さんが書いているページばかりを参考に呼んでも書いていることが違うので、結局これが正解だ!と言えるものが見つけられず、はっきりと分かりませんでした。
色々と読んでいると非常に似通った症状のようで、素人向けに解説しているページなどはアセトン血性嘔吐症=ケトン性低血糖症と書かれていることが多いと感じましたが、医療関係者向けの資料などにはアセトン血性嘔吐症とケトン性低血糖症は異なると書かれているので、厳密には別の症状というのが正しいのではないかと思います。
以上のような状態から、発症の原因なども混同されて書かれていることが多いのですが、だいたい以下のように書かれている事が多かったです。
アセトン血性嘔吐症
- 緊張やストレスにより引き起こされる
- 遠足前など楽しいことに興奮して引き起こされる
ケトン性低血糖
- やせ形の男の子に多い
- 低出生体重児
- 食事の時間が空きすぎると発症する
以上から、やはり娘はますますケトン性低血糖のような気がしますが・・・
まとめ
我が家は娘が低血糖になりやすいとわかってからは、胃腸炎の嘔吐の症状が治まった翌朝には低血糖の嘔吐が始まるだろうなぁ、と心構えをしています。
感染性胃腸炎の嘔吐症状は6~12時間で治まるといわれていますが、娘の場合は嘔吐症状が治まった翌日には再度低血糖の嘔吐が始まります。
結果、脱水症状に陥ってしまいます。
夕食も、他の兄弟は疲れて夕方から朝まで眠っても寝かし続けますが、長女だけは必ず起こしておにぎり1つは食べさせるようにしています。
娘のように小さく産まれたお子さんはもちろんのこと、やせ形のお子さんをお持ちの方など、良く吐く子だと思っていたら実は低血糖が原因ということもあるかもしれません。
実際、かかりつけの小児科では低血糖については一切言われたことがありません。すごく見たての良い先生なのですが、小さい病院なのでわざわざ血液検査もしませんからね。
以上の事に少しでも心当たりのある方は、症状が出ている時に大きな病院で診察を受けてみるのが良いのではないでしょうか。
同じような症状をお持ちの方に少しでも参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント