わきが甘い!不倫旅行がバレたお客様の話

長年旅行会社で働いているといろんなお客さんに出会います。

過ぎた今だから、他人事だから笑えるおもしろ旅行者たちを紹介したいと思います。

今回はわきの甘い不倫旅行をするおじさま達のお話です。

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予想以上に多い不倫旅行

旅行会社に就職したての私はごくごく一般的な家庭で育ち、派手な生活とは程遠い学生時代を送ってきたこともあり、”不倫”や”浮気”なんてものは別世界のものでした。

就職してみて、驚いたのは意外に不倫旅行が多いこと。

あまり不倫旅行だと自己申告する方は少ないのですが(自己申告してくる人もいます)、申し込み用紙等でだいたい察しがつきます。

”不倫”や”浮気”なんてものは別世界だった私ですら感じるわきの甘さには、首を傾げるしかありません。

そして、だいたいが男性からの申し込みです。正しくは、男性からの申し込みはわきが甘く言わずとも不倫旅行とわかるが、女性からの申し込みは言われるまでわからない場合が多いというのが正解だと思います。

はい、そこの不倫旅行を検討中の殿方、わきが甘いですよ。

緊急連絡先が奥さん

これ、非常に多いんです。

不倫相手と旅行に行くのに、万一の緊急連絡先が奥さんにしてある場合が多いんです。

申し込み書を受け取る時点で、必ず緊急時の連絡先を確認します。

緊急時というのは、現地で旅行者本人に何かあった場合はもちろんですが、帰りの飛行機のフライトが大幅に変更になった場合などで、本人と連絡が取れない場合やこちらから緊急で連絡をしなければならない場合なども含みます。

不倫旅行のそんな連絡先を奥さんにしているというのは、女性の私からするとびっくりするほどわきが甘いと思うのですが、本当に多いんです。

仮に、不倫旅行中、現地で緊急に病気を発症した場合など、連絡を受けた奥さんはどう思うのでしょうか。

私なら、ひとおもいに死んでくれ。ですね。(←不倫旅行だった場合だけですよ 笑)

海外で長々と入院生活なんて送られたらいくらお金があったって足りません。

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空港で奥様がお出迎え

この田中さん(仮称)は航空券を1人分、購入して香港に行かれました。

書類の送り先もすべて自宅ということもあり、不倫旅行だとは分からないパターンの手配でした。

しかし、実際は航空券を購入したのは1人だったものの、不倫相手と合流して香港旅行を楽しんだようです。

奥様からの電話

おじさまが帰宅される前日1本の電話がかかってきました。

女性『田中の嫁ですが、明日到着する飛行機の時間を教えてください。』

私『ご本人様から聞いておられませんでしょうか?』

女性『スケジュール表を預かっていたものの、なくしてしまいました。実は主人のお母さんが危篤で空港へすぐへ迎えに行かないと間に合わない状態です。だから、すぐに明日の飛行機の到着時間を教えてください。』

(当時は海外で使える携帯電話などは主流ではありませんでした。)

私『申し訳ございません、ご本人以外に予約の有無を含めお伝えすることができません。』

田中嫁『だから、緊急時だと言ってるでしょーーーー!!!主人がお義母さんの死に目に会えなかったらあなたのせいだからね!!!』

田中嫁『緊急連絡先が私になってるはずでしょ!だから、さっさと調べて連絡してきなさい!』

田中嫁『(ガチャッッ!!!)』

電話先でかなりご立腹され、電話を叩き切られました。

個人情報保護法が施工された今となっては、こういった問い合わせには予約の有無を含め本人から特別に許可をもらっていない限り、本人以外には一切伝えてはいけない。となりましたが、当時は今ほど個人情報保護について厳しくありませんでした。

しかし、伝えてもいいものか、上司を含め検討していました。

結果、緊急の連絡先だし、書類の送り先も自宅、1人の旅行という点から伝えても問題ないだろうということで、緊急時の連絡先になっている奥様へ連絡することになりました。

私『○○の○○と申します。』

田中嫁『あぁ、もう結構です。(ガチャリ)』

私『・・・』

悩んだ私たちの時間はなんだったんだろうか。。。という気持ちと同時に、伝えることが正解かわからないまま伝えずに済んだことは良かったことなのか。。。そんな気持ちでした。




迎えた帰国日

電話が鳴りました。

田中『田中だけど!勝手に飛行機の時間教えたら困るよ!嫁が空港で待ってて大変なことになったんだから!』

私『いえ、こちらからはお時間をお伝えしておりません。しかし、奥様からお母様が危篤と伺いましたが・・・』

田中『そんなのウソに決まってんだろ!母親はとっくに死んでるよ!』

田中『とにかく、勝手に飛行機の時間なんか伝えないでくれよ!モニョモニョモニョモニョ・・・(ガチャリ)』

・・・

・・・

・・・

最後は言葉にならない言葉を話しつつフェードアウトして、電話が切れました。

空港でのひと悶着はもちろん目撃していませんが、もうドラマのような展開です。

どこで奥様が飛行機の時間を把握したのかはわかりませんが、恐らく書類を自宅に送っているので書類を見つけたのでしょう。

もしくは、一日張り込んだのか・・・

空港に降り立った田中と不倫相手を奥様が待ち構えているという最悪の結果になりました。

わきが甘すぎる

後に落ち着いた田中から、自宅に置いてあった請求書を見たようだ。と謝りの電話がありました。

結果的に私たちから飛行機の時間を伝えることはありませんでしたが、奥様が書類を見つけるより私の電話が早ければ伝えてしまっていました。

今ではこういった個人情報は基本的に一切伝えることはないですが、倫理的に考えて法律で一点張りに断っていいものかと悩むような問い合わせも多いのも事実です。

聞きだす方はありとあらゆる嘘をついて聞きだそうとしてきます。

こういった時に会社として伝えるべきかどうかということを判断する際に、緊急時の連絡先になっているか否かも大きな判断材料になってきます。

手配する側としては、はっきりと嫁には知られたくない!と言ってくれた方よっぽど手配がしやすいんですが、羞恥心からかあまり自己申告する方は多くはありません。

不倫旅行へ出かける皆様、せめて空港の到着ゲートをくぐる際は、別々に出てきましょうね。




繰り返す不倫旅行

お次は、不倫を繰り返しては、嫁に外部とシャットアウトされる男性のお話です。

上記の男性同様、香港に不倫旅行へ行くお客様でした。

香港は不倫旅行にぴったりなんでしょうか?

確かに、世界の名だたる高級ホテルも多く、ブランド物も買えるので、おじさまと不倫している女子にはおねだりしやすいのかもしれません。

今回は夫婦で自営業を営む山田さん(仮称)です。

夫婦で出張

山田さんは月1回ペースで夫婦そろって香港出張へ行くチケットの手配を長らく担当していました。

見た目はどこかチンピラ臭が漂う強面の旦那50代がいつも予約の依頼をしてきていました。

金払いが良く(期日までにきちんと納めてくれるという意味です)、慣れている方なので手間がかからないし、手配する側としてはすごくやりやすいお客様でした。

山田旦那からは想像がつかなかったのですが、ある時山田旦那がこんなことを言いました。

山田旦那『うちの嫁、体が弱いから体調によって急に日程の変更が嫁から入ると思うから、よろしく』

山田旦那の見てくれからはか弱い病弱な嫁なんて全く想像ができないけど、意外な組み合わせの夫婦なのかな~、なんて思っていました。

後日、言っていた通り山田嫁から連絡がありました。

山田嫁『ちょっとここ数日頭痛がひどくてもう、私大変なのよ。だから、予約を1週間ずらしてくれる?』

何だろう。私が想像していた体が弱いとイメージが違いました。

体が弱い=可憐でか弱い という勝手なイメージがありましたが、山田嫁の声はまるで場末のスナックのママのような感じ。

『頭痛がひどくって』という言葉が『2日酔いがひどくて』に置き換えるとぴったりなしゃがれた声をしています。

そんな山田夫婦の出張の手配をするようになってから1年くらいたった頃、問題の予約が入りました。




不倫旅行

山田旦那からいつもの通り予約の依頼が入りました。

ただ、いつもと違うのは同行者が嫁ではなく、別人の女性。すると山田旦那からこんな依頼が。

山田旦那『嫁から連絡がきたら1人で行くって言ってくれよ。』

私『えーーー山田様、さすがにそれはこちらでも出来かねますが・・・』

山田旦那『頼むよbaku(私)さん、嫁にばれたら俺、本当に大変なことになるんだからさ。嫁は超やきもち焼きだから。』

私『嘘はお答えできないので、予約については本人以外にお伝えできないという対応になりますが・・・』

山田旦那『いやぁ、一人って言ってよ、頼むよ』

なんていうやり取りを電話でしました。

おい、山田よ。そんなに嫁が怖いなら、不倫旅行なんかするなよ。と言ってやりたいですが、さすがに言えません。

適当に1人です。と答えるのは簡単ですが、不倫旅行の片棒を担がされたようになるのも避けたいし、何よりも巻き込まれたくないので、個人情報を盾に予約については本人以外に伝えられない。ということで山田と話がつきました。

それから、場末スナックのママのような山田嫁から電話が来ないように、と祈る日々を過ごしました。

恐れていた嫁からの電話

祈りもむなしく、山田旦那が不倫旅行に出かけた翌日に、聞きなれたしゃがれた声の山田嫁から電話が入りました。

山田嫁『bakuさん?うちの人、誰と香港に行ってるの?』

私『申し訳ございません、個人情報の関係でご本人以外にお伝えできません。』

山田嫁『はい?あなたと私の中でしょう。私は嫁なんだから言いなさいよ。』

私『はい、山田様のことはよく存じておりますが、申し訳ございません、個人情報の(以下同文)・・・・・・・・』

山田嫁『言いなさいよ。』

というやり取りを10分ほど電話で続けた後、山田嫁が言い放ちました。

山田嫁『いいわ。そっちへ直接行くわ。いつ休みなの?』

もうずっと休みです。と答えたいのを堪え、自分のお休みの日程を伝え、電話を切りました。

今度は来ないでくれ。と祈る日々を過ごしました。




現れたラスボス

またしても祈りむなしく、電話から4日後山田嫁が現れました。

この時すでに、山田旦那は不倫旅行を終えて帰宅しているはずです。

山田嫁の電話があったことからして、こちらに電話がありそうなのに山田旦那からは連絡がありません。

初対面ですが、確かに病弱っぽい。というか、病弱というより心の病気って感じで、精神的にヤバそうな雰囲気が服装や髪形、そこかしこからあふれています。

そんな山田嫁の第一声。

山田嫁『あなた、電話のイメージと見た目が違うわね。』

どんな見た目を想像していたのかわかりませんが、そんなことはどうでもいい。とりあえず、この実にならない接客を1分1秒でも早く終わらせたい!そんな思いでカウンターを挟んで山田嫁と向き合います。

山田嫁『で、どう思うの?あなた、人間としてどう思うのよ?』

人間としてどう思うって言われても・・・っていうか、なんで私が責められてるんだろう。

山田嫁『人間として、私に誰と行ったか答えないってどうなの?私はあなたに魂で問いかけてるのよ。あなたの良心に訴えてるの!』

勘弁してくれよ~。魂で問いかけられても言えないものは言えねぇ~よ!ってか、魂ってなに?

こんな意味不明な問いかけが続くも求めてる答えが得られないと諦めたのか

山田嫁『いいのよ。私、全部知ってるのよ。』

知ってるのかよーーー!!!!

山田嫁『うちの若い子と一緒に行っててね。クビにしてやったわ!あの泥棒猫!』

えーーー泥棒猫って昼ドラ以外で初めて聞きました。

山田嫁『あの人ね、前も会社の若い子連れて行ったことがあったから、その時は一切外と連絡が取れないようにしてたのよ。』

山田嫁『だから今回もあの人は外との連絡が取れませんからね。あの人の携帯はもうないから。会社も休ませて私が出てるんだから。あなたもあの人とは連絡とれませんからね。』

怖い!

見た目通り山田嫁、超怖い。

でも、この会話、私が不倫相手みたいじゃない。きっと周りで旅行計画していたお客さん、私が不倫相手だと思ったよね。

この一件以降、山田旦那からは一切の連絡が無くなりました・・・

山田嫁の話をまとめると、これまでも不倫の常習犯、しかも相手は社内スタッフで見つけるたびに、外との連絡をシャットアウトし、すべての事を山田嫁が管理しているそう。

だから、体調が悪いのに出張にも山田嫁が同行していたらしいが、時間がたって、少し信用して1人で行かせてもいいかなと思ったところ、また今回のように若い子と不倫旅行をする。というお決まりのパターンらしい。

そもそも、超嫉妬深い嫁も一緒に働いている会社の若い子に手をだして、旅行に行っている時点で結構な確率でバレるよね。

卵が先か、鶏が先かの論理と一緒で、山田旦那の不倫のせいで嫁が精神的にヤバくなったのか、精神的にヤバい嫁のせいで山田旦那の不倫が止まらないのか・・・

以上、不倫旅行がバレたお客様のお話でした。

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