
今回は海外傷害保険を使ったお話の旅行変更費用編です。
パリでスリにあい、携行品損害補償を使ったお話はこちら
今回は韓国・ソウルへ家族旅行へ行った際に、祖母が亡くなり緊急で帰国をすることになったお話です。
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旅行中断費用特約
保険会社により名前や適用は違いますが、近い親族が亡くなったり、危篤状態になった場合など緊急で旅行を取りやめる場合や、出発後中断して帰国をする場合に、変更により支払った航空券代金等の費用を補償してくれる保険です。
海外傷害保険に特約としてつけることが多い補償です。
今までは旅行変更にかかる特約などつけたことがありませんでしたが、家族で韓国・ソウルへの旅行の際に、96歳になる祖母(特に体調不良はない)のことが気になり、つけることにしました。
金額設定
加入していた保険会社の保険では、旅行出発前に緊急で取りやめをすることになり、キャンセル料など補償してくれるものと、旅行出発後に旅程を変更して帰国しなければならなくなったときに適用されるものとに分かれていました。
出発前であれば、突然旅行を取りやめてキャンセル料を支払っても最大旅行代金100%までです。
しかし、今回は日程の変更ができないタイプの航空券を購入していたので、旅行を中断して帰ってくるとなれば支払った旅行代金以外に、帰国の為の航空券を新たに購入しなければなりません。
旅行会社で働いていた際によく勘違いされているお客さんが多かったのですが、『航空券が余って入れば安くなる』と思っている人が多いです。
恐らく、スーパーにしても家電にしても在庫が余れば安売りしているのと同じ様に考えているからでしょうが、海外航空券に関して言えば、手配が直前になればなるほど値段が高くなるのが一般的です。
もちろん例外的に、ある月の搭乗率が低くて、搭乗率を上げたいがために値段を下げた航空券が発売されることはありますが、それも1カ月前くらいに発売されることがほとんどです。
少なくとも『翌日の席が空いてるから安く売ります』なんてことはほぼあり得ません。
だから、旅行途中に緊急で帰国をするとなれば、正規運賃(割引が一切ない)での購入の可能性も考えなければなりません。
そこで、ソウル~日本までの正規運賃を確認すると、片道約8万円(数年前の値段です。)だったので、大人2名と小人1人分の航空券が補償される金額を考慮して20万円が補償されるプランで加入することにしました。(当時はLCCが運航していませんでした。)
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祖母が死去
旅行出発日の前日に祖母が風邪をこじらせて入院することになりました。
この時に旅行のキャンセルをすることも考えましたが、数日でどうこうなるような病状でもないとのことだったので、そのまま出発することにしました。
しかし、年齢が年齢だったこともあり、入院後肺炎に移行してしまい、3泊4日の3日目に亡くなったと連絡がありました。
もう亡くなってしまったので、お葬式に間に合うように帰ってきて。ということで、翌日の航空券を探すことにしました。
航空券手配
昼からのお葬式に間に合わすためには旅行4日目の朝一のフライトで帰らなければなりません。(もともと手配していたフライトは夜の便)
朝一のフライトを調べ始めたものの、全便満席・・・
3日目の夜のフライトを調べても満席。
唯一ビジネスクラスで、大人1人約7万円の航空券に空きがありました。しかし、ビジネスクラスで手配して保険代金が支払われるのか?
もしかしたらエコノミークラス分しか支払われないかもしれない。と考えましたが、とにもかくにも帰らなければならないので、とりあえずビジネスクラスで3人分の航空券を約18万で購入しました。
そもそも、保険会社はエコノミークラスが満席だったかどうかなんてわからないですよね?ビジネスクラスを手配した後にエコノミークラスの空席が出ることもあるわけで・・・
ならば、今空いてないのを保険会社の人にも一緒に確認してもらった方が良いんじゃない?ということで保険会社へ連絡することに。
あいにく、日曜日だったこともあり、受付窓口のお姉さんに説明してもビジネスクラスで支払われるかどうかは今答えられないとの返答で、結局保険が全額支払われるのかどうかわからないまま帰国することになりました。
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保険金
帰国後、保険を請求するのに祖母の死亡証明として除籍謄本と支払った航空券の領収書、搭乗券のコピーを提出して保険金の請求をしました。
支払金額がどうなるかドキドキしながら待っていました。
少なくともエコノミークラス分は支払われるだろうと思っていたものの、保険金って支払われるまでなぜか不安になってしまいますよね・・・
早くても1週間はかかるだろうと思っていた保険金が、請求をして1週間たたずに、支払った全額が振り込まれていました!
結局、手元には何も残らないお金ですが、なんだか得した気分です。
不謹慎ながら、旦那なんかは初めて国際線のビジネスクラスに若干テンション高めでした。(←ひどい!!)
まとめ
若い頃なんて旅行変更費用補償なんてつけたことがありませんでしたが、自分が歳をとると共に親族の不幸も避けては通れなくなります。
旅行のキャンセル代金くらいなら悔しいですが、旅行代金以上の持ち出しはありません。
しかし、旅行途中で帰国を余儀なくされた場合、もともと支払う予定の旅行代金以外に、新たな航空券の支払いが必要になる場合がほとんどです。
旅行出発前のキャンセル料も補償されるタイプのものは保険料が高めの設定ですが、旅行中に中断して帰国する場合のみ補償される特約は保険料も安くつけられることが多いので、特約を付けるなら、旅行中に中断して帰国する場合のみ補償される特約がお勧めです。
私の場合は亡くなってしまったことで利用しましたが、親族の危篤の場合なども補償される保険会社がほとんどです。
祖父母や両親など、高齢の近しい親族がいる場合は、負担が少なく特約としてつけられるので、海外旅行傷害保険に加入の際は検討することをお勧めします。
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