映画『火花』を見た感想。追える夢があるのは羨ましい。

今更ですが、ピース又吉さん原作の映画『火花』を見ました。

原作は読んでいなくて、評判の良かったドラマも見ていません。なので、純粋な映画の感想です。

きっと原作やドラマを見た人にとっては、物足りない部分の多いのかもしれませんが、個人的には好きな映画でした。

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あらすじ

お笑い芸人として売れることを目指している徳永(菅田将暉)は営業先で神谷(桐谷健太)と出会い、神谷(桐谷健太)の才能にほれ込み、弟子入りすることにします。

2人は毎晩のように飲みに行き、お笑いを語り、夢を語りただひたすらにお笑い芸人として売れることを目指す日々を送ります。

夢を追う楽しい毎日は過ぎていき、徐々に周りでは成功を手にするものが出たり、夢を追うあまりに失うものがあったり、求められる笑いと自分が信じる笑いのギャップに葛藤し、いつしか徳永(菅田将暉)と神谷(桐谷健太)の間には少しづつ溝ができてきてしまいます。

そんなただひたすらに夢を追い続けた2人の10年間を描いた作品です。

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お笑い界のリアル

私は生まれも育ちも関西なので、勝手に関西ローカルの芸人さんの事は割と近い存在のように感じています。

大阪のミナミ(道頓堀や心斎橋界隈)に飲みに行くと、結構な確率で関西ローカルの芸人さんに出会うし、ローカル番組なんかでもたくさんの駆け出しの芸人さんを見てきました。

中学の頃なんかは漫才バトルの番組なんかを必死で見て、地元の夏祭りに芸人さんが来るって言ったら喜んで漫才を見に行っていましたね~

関西ローカルで見てた芸人さんで、トークも面白いし、漫才も面白くて好きで応援していても最近見ないなぁ、と思っていたら、実は東京進出をしていた。という芸人さんたちもたくさんいました。

その後、全く姿を見ることがなくなることも多々あります。

映画にも出ている2丁拳銃の川谷なんかも最近でこそ、奥さんがらみでテレビで見ることがありますが、2丁拳銃というと関西では『にちょけん』と呼ばれ、本当に人気で、テレビでもよく見ていました。

あれだけ、関西で人気のあったコンビが全国区ではほとんど売れない。関西時代を知っていると他人事ながらなんて厳しい世界なんだろう、と悲しくなります。

だからこそ、チュートリアルやブラマヨ、最近で言うと千鳥など関西ローカルから全国区に出て人気を得ることができる芸人さんがどれだけ一握りの人なのか。という事を現実世界でも感じていました。

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追える夢があるのは羨ましい

若い頃は『努力をすれば必ず報われる』と思えていましたが、40代を目前にそれなりに人生経験を積んだ今となっては、努力だけではどうにもならないことがあることもわかっています。

特に、極々限られた一握りの人しか成功をつかむことができないお笑い界という中で、成功を手に入れるのは努力だけではどうにもならない。人一倍努力をしたところで、いつまでも日の目を浴びないこともある。

主人公の神谷や徳永のように10年間ひたすら成功を夢見て、理想と現実に葛藤しながらも自分を信じて努力を続けても成功をつかむことができない。

成功物語ではないストーリーだけど、私は純粋に羨ましかったです。

若い頃は、就職もせず夢を追っている人を見ると、なんでそんな夢にしがみついているんだろう。と冷めた思いで見ていました。

だけど、40歳を前にして思うのは、信じる夢があって、自分の信じる道をただがむしゃらに突き進む。

成功するかどうかはわからないけど、夢を追い続ける。

そんな風に信じられる夢があることが本当に羨ましい。

私は無難に進学をして、無難に就職をして、無難に仕事をこなしてきた人生で、それを後悔をしているわけではありません。

なぜなら、私には追うほどの大きな夢がなかったから。

原作は、純文学なので、本当はもっともっと深いことを伝えたい映画なのかもしれません。

私は哲学的な事とか、純文学とかよくわからないので映画がこ本当に伝えたかったことを受け取れてはいないのかもしれませんが、いろんなものを犠牲にしてでも信じて突き進めるほどの大きな夢があることがすごく羨ましい。

そんな風に思った映画でした。

サクセスストーリーではなく、理想と現実のギャップ、頑張っても報われない厳しさといったやや重めの内容ですが、題材がお笑いなのでテンポよく、重くなりすぎず、だけどしっかり感動もさせてくれる映画でした。

今、何か大きな夢を追っている人はきっと最後に神谷(桐谷健太)のいう言葉に心打たれるでしょうし、昔夢を追っていた人はその頃が懐かしく、私のように夢を持たなかった人は夢があることの素晴らしさなんかを感じられるのではないでしょうか。

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