映画『溺れるナイフ』を見た感想。ただ菅田将暉が美しいだけ。

はい、タイトル通りすでに公開から2年以上もたっている時代遅れの『溺れるナイフ』を見ました。

今週は私の中で菅田将暉weekと題して、菅田将暉出演作品を見ています。

普段は海外ドラマオンリーなので、日本のドラマや映画(というか、テレビ番組も)は息子が見ているのを用事しつつチラ見するくらいしか見ないので、日本の俳優・女優についてほぼ知識がありませんでした。

そんなアラフォーのおばちゃんがなぜ突然菅田将暉weekなのかというと、偶然見た菅田くんの演技に衝撃を受けたから!

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カメレオン俳優『菅田将暉』

事の始まりは、ソニーのCMで米津玄師さんの音楽に衝撃を受けて、YouTubeでMVを見ていて、そこから米津玄師さんとコラボしている菅田くんにつながり、菅田くんが出演している石崎ひゅーいさんの”ピリオド”のMVで菅田くんの演技にこれまた衝撃を受け、菅田将暉が出ている作品を見たい!となったのが始まりです。

ちょっと話が逸れますが、この石崎ひゅーいさんの”ピリオド”っていう曲のMV?PV?での菅田くんがすごいんです!

失恋した男の人のどうしようもなく辛い気持ちを唄った歌なんですが、出演者が石崎さんと菅田くんの2人だけ。

しかも、カットが全部で4カットくらいしかなく、そのほとんどは菅田くんが表情だけで感情を表現をしているMVです。

最後は、圧巻の号泣シーンもあるんですが、確かにこの石崎さんの歌もさることながら、表情一つだけでこれだけ人を惹きつける演技力は素晴らしい!そして、美し~、肌白い~!

思わず洗濯を畳んでいた手を止めて見入ってしまいました。

こんなに引き込まれる作品を見たい!ということで、立て続けに菅田将暉出演作を見ています。

以下、ネタバレあるので、ご注意ください!

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溺れるナイフのあらすじ

原作は大人気少女漫画なのですが、見る前は原作は読んでいませんでした。

(ちなみに、映画レビューの感想で、原作が絶賛されている意見を多数見たので原作を読んでみたくなり、今読んでいます)

浮雲町という田舎町が舞台。

都会でモデルをしていた女の子、小松奈々ちゃん演じる”夏芽”が越してきて、傲慢で自由奔放ながら、不思議な魅力で人を惹きつける菅田将暉演じる”コウ”に出会い惹かれ合うという恋物語です。

短く書くと、まぁありがちな恋愛ものという感じですが、菅田将暉演じる”コウ”はこの辺り一帯をおさめる地主?神主?の跡取りで、町には神域とされる場所が残り、年に1度荘厳な火祭りが行われるという世界観の中で話が展開していきます。

感想(ネタバレあり!)

感想を一言で言うと、もう菅田将暉ありきの映画。

ただ、それだけ。。

展開がおざなり

印象的な2人の出会いの後、気づいたらすでにお互いが強く惹かれ合い、すでに恋仲に発展してるんですが・・・

恋愛もののはずなのにお互いが惹かれあい、探り合うようないわば恋愛で一番楽しい時期(私だけ?)の描写がほぼなし!

私、なんか見逃した!?ってくらい話の展開が唐突!

突然始まる森の中での追いかけっこに自分から『写真集』と言い出したのに、突然逃げる夏芽(小松奈々)を追いかけるコウ(菅田将暉)。

設定が中学生とはいえ、いい大人2人の追いかけっこには目が点です。

あれは何か意味があるのか?

海に落ちるのは映画の印象的なシーンなので良しとしても、水路や川など夏芽(小松奈々)がやたらと転んで濡れる。

お色気狙いなのか?

なんか反発しあっていたはずなのに、次には突然『コウちゃんの言うとおりにするから!』なんて言い出し、次のシーンではすでに交際開始。

そして、起こる事件。

事件の後、泣き崩れるコウ(菅田将暉)をどこか冷静に見る夏芽(小松菜奈)。

その後の映像ではすでに2人の関係は終わっているという・・・

ストーカーに襲われるシーンが妙にのんびりしてて、そんなのんびりと襲われるシーンを描くなら事件後の心理的描写でもっと尺とっても良かったよね?

そんなこんなで唐突な展開で話が進んでいき、再び現れたストーカーを殺して!とコウ(菅田将暉)に叫び気絶する夏芽(小松菜奈)。

いやいや、すごい事背負わせたよね。

夏芽(小松菜奈)が女優と成功したシーンでは、『え?この映画、長いコントだったの?』と思うような映像が流れるけど、これ、映画館で見てた人どんな気持ちで見たんだろう。

そして、最後の最後は、妄想か、現実かよくわからず終了。

2時間じっと座って見ていた私は、最後の最後も完全においていかれたわ。

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小松菜奈の演技はこれでいいのか?

ネットのレビューなんか見ていると”小松菜奈と菅田将暉の演技がいい!”と評されていることが多いのですが、個人的には、『マジで!?』という感じ。

初めて小松菜奈ちゃんを知ったのですが、すごくきれいな方なんだけど、この映画ではなんだろう。

これでいいのかな?

この素人に毛がはえたような演技はそれ自体が演技なのか?

それならそれですごいけど、いや、違うよね。

感情を露わにしないシーンではそれほど目につくわけではないけど、感情を露わにするシーンでは文化祭か?というレベルの演技。(すいません、完全な個人的な意見です・・・)

河原での『コウちゃんの為なら何でもするから!』というシーンや、船の上で地団太を踏みながら『私は一日もあの日を忘れたことなんてないよ!』と感情を露わにするはずの夏芽(小松菜奈)。

感情が出てます?

いやぁ、見ているこっちがキツかったっす・・・(偉そうにすいません)

何だろう、手足がすごく長いんだけど、立ち回りがなんだかアンガールズの田中に見えて仕方ない。

持て余してるんだろうなぁ、手足の長さを。アンガールズの田中も。

大友との絡みのシーンでは極自然な演技だったんで、本来はすごく演技が上手な女優さんなんだと思うんですけどね。

感情を露わにするコウ(菅田将暉)との絡みシーンでは残念でした。

相手が普通の俳優だったらまだこんなに目立たなかったのかもしれないけど、なにせ相手がずば抜けた演技力を持つ菅田将暉ですからね。

菅田将暉演じるコウの透き通るような透明感と圧倒的な存在感に完全に持っていかれてました。

”コウ”という役柄を完全に自分の物にしている菅田将暉に対して、取ってつけたような演技の小松奈々。

まぁ、ある意味小松奈々の演技力が際立ってましたね。

美しい景色と菅田将暉を楽しむ映画

和歌山で撮影されたという景色は、神様を大切にいる世界観にぴったりな風景で、海も山も美しい。

これぞ、日本の美。

映像の色使いも終始美しかったです。

そして、原作を後から読んでる私ですが、漫画の中の”コウ”という『この山も海もこの町のもんは俺の好きなようにしていいんじゃ!』と言ってのける傲慢さと同時に、消えてしまいそうな儚さと心に秘めた怒りにも似た力強さを体現している菅田将暉はやっぱりすごい。

ほんと、これだけ。

約2時間テレビの前に座って見続けられたのは菅田将暉の演技があったからこそ。

って、実は途中見るに堪えないところ(カラオケシーンとか)は早送りしてしまいましたけどね・・・

という事で、『どんだけ菅田将暉推しやねん!』と突っ込まれそうですが、これはほんと、菅田将暉を堪能したい人にだけおすすめの一本です。

いやぁ、いろんな意味でもったいない。

原作を読み終えてからの感想

原作が絶賛されているので、原作の漫画を読みました。全17巻kindleで大人買いしました。大人でよかった。

原作は17巻あるので、さすがにしっかりと登場人物のバックグラウンドが描かれていてすごく面白かったです。

原作を読んで、なぜコウは”神さんの海”へ行くのか、なぜどこか儚げで、消えてしまいそうな脆さを持っているのか、なぜ怒りを抱えているのか、なぜ暴力で自分を痛めつけるのかなどがやっとひとつの線になりました。

コウは待望の跡継ぎで、特別な力があったという祖母の一言から周りの人たちからは期待され、”神さん”に近い特別な存在として見られています。

なのに、父親には疎まれ、閉塞的な田舎特有の村社会でささやかれる出生の秘密や母親の悲しい運命など、持って生まれた運命に翻弄されながらもがき苦しんでいる様子が、痛々しい。

それでも、町の中で絶対的な存在感を持ち、周りを惹きつける特別な力がある自分と同じように、周りを惹きつける特別な魅力(力)を持つ夏芽とが出会い、無敵になったような2人の特別な世界ができあがります。

その無敵で特別な2人の世界がストーカーによって壊され、無敵だったはずの自分の無力さに打ちひしがれ、光を失ってしまう2人。

映画ではちょい役だったカナや長~い吉幾三を披露した大友、なんだか気持ち悪さだけが際立ったカメラマンなどは、原作ではもっと魅力あふれる人たちで、いずれも2人がそれぞれ再び光を取り戻すための支えとなります。

そんなみんなに囲まれて、再び光を取り戻し、運命を受け入れそれぞれが自分の力を発揮できる場所で羽ばたいていく姿を描いた作品は”少女漫画”という枠には治まらない秀逸な作品でした。

原作のファンの人は酷評をしている人が多いですが、原作を読んでから映画を見ると残念な点もたくさんありますが、映像はキレイですし、主演の美しい2人を見てもいいんじゃないかと思います。

原作読んでれば、少なくとも置いてけぼり食らう事もないしね。

まぁ、それにしても、原作読んでても”コウ”役に全く違和感を抱かない菅田将暉はすごいわ(しつこい!)

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