映画『何者』を見た感想。誰にでも闇はあるのか。

映画『何者』を見た感想です。

就職活動をテーマに描かれた作品ですが、これってどの世代の人でも共感してしまう映画だと思います。

正直言って、自分の心の闇を見透かされたような、そこは暴かないでほしかったなぁ、とどんよりした気持ちになる映画でした。

ホラーとは違った意味で、リアルで怖い映画。絶対、友達とかとは見たくない映画ですね。

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あらすじ

就職活動を共に戦うために偶然に集まった5人。

色々な情報交換をしつつ互いに『内定』をもらうために、協力し合って頑張っているけど少しづつ考え方の違いや、向き合い方の違いにいら立ちや嫌悪感が出始めます。

そんな時にみんなの目標である『内定』をもらう仲間が出始めると隠れていた闇が出てくる。というあらすじです。

『いるよね、こういう人』という共感

出てくる登場人物がどれも、実世界でも『あ~いるいる、こういう人』と共感する特徴あるタイプばかり。

  • 分析好きでどこか人を見下している拓人(佐藤健)
    なんだか、この5人の中では私は拓人系だろうなぁ。と自分で自覚しています。だから、一番共感できるな。
    色々と分析してわかったつもりでいるけど、自分は安全な場所から出ずに、他人をどこか見下している。
    そんな自分が嫌だなぁと思いつつもいつもどこか相手の粗を探してしまう
  • 深く考えない天真爛漫な光太郎(菅田将暉)
    天真爛漫で人当たりが良く、バカに見えるけど個人的にこういうタイプが一番強いんじゃないかと思っています。
    素の自分を臆せず出せて、自分のダメなところも受け入れている、実は自己肯定感の強いタイプ。
    だから、他人の幸せを素直に喜べるし、他人の良いところを素直に認められる。
    私はこういう人間になりたかったなぁ。と思います。
  • 頑張ってるアピールがすごい意識高い系の理香(二階堂ふみ)
    プライドが高く、言ってることややっていることはもっともらしいんだけど、どれもうわべだけというか、表面を取り繕っているだけで本当は自分の足で立っていない意識高い系女子。
    うがった見方をしてしまう私は”意識高い系”と言われる大半の人がこういうタイプではないかと思っています。
  • 斜に構えて型にはまるのは格好悪いと思っている隆良(岡田将生)
    理香と似たもの同士の彼氏。就活に必死になっているみんなをどこかバカにして、自分はみんなと違って革新的な意見を持っていると思っているこちらも意識高い系男子。
    関係ないけど、岡田将生さんってかっこいいんですね。
  • 純真無垢な瑞月(有村架純)
    出ました、私が一番苦手とするタイプ。
    自分とは正反対なので、羨ましくもあるんだと思います。
    純真無垢なんでしょう。他人の粗なんて探さないし、自分の事をよく見せようと見栄もはらない。
    だけど、どこかいつも自分に対して悲観的で、悲劇のヒロインぶっているというか。
    いわゆる『いい子』なんだけど、ん~何だろう、一緒にいると自分のイヤな部分を認識させられるからか、私は苦手なタイプです。

こんな5人がメインの登場人物なんですが、きっとどこにでもいるよねこういうタイプという登場人物だから妙にリアルで共感してしまう。

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感想(ネタバレあり)

前半で自分に重ね合わせたり、身近な人に重ね合わせたりで『いるいる~こういう人』ってリアルに共感したところに、後半に暴かれるそれぞれの闇に打ちのめされるというか、そこは触れてほしくなかったなぁ・・・というなんとも居心地の悪さに、目をそむけたくなります。

映画の設定のまま”就職活動”という点で見ると、光太郎(菅田将暉)が拓人(佐藤健)に言う『就職活動が得意だっただけで、就職が決まったけど何者にもなれた気がしない。』という言葉が深く、印象的でした。

”内定”すれば自分のすべてが肯定されて、『何者』かになれるような気がして就職活動をしてたけど、結局”内定”しただけでは何者にもなれない。そこがゴールじゃなくて、スタートだから。

人によっては内定が決まった時点で『何者』かになった気になってしまう人ってたくさんいると思うんですよね。内定先の会社が名の知れた会社であればあるほど。

その点、光太郎(菅田将暉)は『何者にもなれた気がしない』と気づいている時点で彼はやっぱり地に足がついた人。

何も考えていないようだけど、社会に出ると拓人(佐藤健)や理香(二階堂ふみ)のような一見しっかりしたタイプよりも光太郎(菅田将暉)のようなタイプの方が業績を残したり、出世したりするんですよね~

『就職活動』がテーマになっていますが、これっていろんな場面でも遭遇することで、職場なら同僚の出世であったり、友達同士だったら就職や結婚だったり、子育て中であれば子供の受験やスポーツのレギュラー争いなんかででも、目指すものが同じ境遇の仲間内ではどこででも起こり得る内容だと思います。

全く違う畑で頑張っている人の成功は素直に喜べて、応援もできるけど、同じ畑で同じものを目指している仲間や友達の成功を素直に心の底から喜べる心のきれいな人ってどのくらいいるんだろう。ほんと、嫌な奴ですが少なくとも私は心の底から素直には喜べないなぁ・・・

そんな自分の中の闇に改めて気づかされてしまいました。

嫉妬心から相手の成功を喜べず、成功に対して粗を探してしまう経験はみんなあるんじゃないでしょうか。そんな人が他人には知られたくない”闇”が露わにされる映画でした。

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