映画『あゝ荒野』を見た感想。これぞ、菅田将暉。傑作です。

映画『あゝ荒野』の前編・後編をいっき見しました。

いやぁ、、、おもしろい!!!

ここ何年かで見た邦画・洋画の中でもかなり良い。

個人的にかなりの傑作だと思います。

スポンサーリンク

これぞ、菅田将暉

タイトルにも書いた通り、『これぞ、菅田将暉』という映画です。

ここ最近の菅田将暉さんってイケメン俳優として絶大な人気からからか、バラエティなどのテレビでの扱いもなんだかアイドルのような扱い。

確かに、キレイな顔ですし、イケメンだと思いますが、びっくりするような髪型だったり、衣装だったりで万人が認める”イケメン”かというと決してそうではないと思うんですよね。

よく、ネット上でも『菅田将暉はイケメンなのか?』なんて書かれていることが多いように、誰しもが認めるようなイケメンではないと個人的には思っています。

事実、私も彼の演技を見るまではなんだか『ヌメッとした今どきの男子』と思っていましたから。

私の周り(アラフォー)で菅田将暉の演技をテレビドラマぐらいでしか見たことない人は、口を揃えて『どこがそんなに人気なの?』と言います。

なんだろう、”菅田将暉”っていう俳優は、テレビで『女子がきゅキュンとする一言』みたいなのに出て人気を稼いでいるような俳優じゃないと思うんですよね。

まぁ、見方を変えれば、あれだけの演技力を持ちながらもバラエティーでの気さくな人柄と関西人の面白さ、さらに歌まで歌えるというとマルチな才能があるという事なんでしょうが。

でも、テレビでのアイドル的な俳優扱いよりも、もっと個性的で、イメージも気にせずゲスい役もAVなみの濡れ場も演じてみせる、”俳優”というよりは、”役者”という方が彼の魅力を表現するのにぴったりな気がしています。

そんな、さすが”これぞ、役者・菅田将暉!”と思える作品が『あゝ荒野』でした。

スポンサーリンク

あらすじ

少年院から出てきたばかりの新次(菅田将暉)と吃音と赤面症で人とコミュニケーションをとるのが苦手な健二(ヤン・イクチュン)がボクシングに出会い、打ち込んでいく姿を描いた作品。

新次(菅田将暉)は自分と仲間を裏切ったかつての仲間でボクサーをしている裕二(山田裕貴)への復讐心から、一方の健二(ヤン・イクチュン)は自分を変えたいと思う一心からそれぞれボクシングへ打ち込みます。

荒くれ者の新次(菅田将暉)と臆病で引っ込み思案の健二(ヤン・イクチュン)、性格も動機も正反対な2人だけど、どちらも親から愛情がもらえず大人になり、愛情や人とのつながりを探し求め不器用ながらも一生懸命に生きる。

そんな2人がボクシングを通してお互いに絆を深めていくという話。

感想(ネタバレなし)

今回は、見てほしいからネタバレなしで感想を書きます。

いやぁ、素晴らしい。

ほんっとうに素晴らしい映画です。

『そこのみにて光輝く』と同じようにハッピーエンドやバッドエンドという明らかな結末があるわけではなく、見る人によって受け取るメッセージや解釈、結末すらも変わってしまう奥深い映画です。

だけど、そんな面倒な事を抜きにして、ただただボクシングで不良と臆病だった人が変わっていく姿を見るだけの映画としても十分楽しめます。

前・後編合わせると5時間を超える超大作ですが、時間の長さを全く感じさせません。

それほど、引き込まれます。

特に前編なんかは、あまりの面白さに『あぁ後編があって良かった~、まだ楽しめる!』と思えるほど。

ボクシングものとして、どちらが勝つのかも読めない展開があるからボクシングものとしても十分楽しめるんじゃないかと思います。

初めにこの記事を書いた時は1回だけしか見ていない状態で書いていましたが、その後、前後編共に3回見ました。

1回目は圧倒されて興奮気味で見て、2回目でより細かな役者たちの表情や気持ちの変化に気付き、3回目のラストでは号泣してしまいました。

なんだろうな、3回見たけど、まだ見たいんです。

飽きるどころか、どんどんこの世界に引き込まれていきます。

見るたびに、より深くこの映画を理解できるというか深く心に訴えてくるものがあります。

それが何なのかと問われると、それを言葉で表現できるほど語彙力もなければ、まだ明確でもありません。

だけど、確実に何か心の奥に響くものがある。そんな映画です。

スポンサーリンク

出演者の演技がすごい!

菅田将暉の演技はもう言わずもがなですが、ダブル主演のヤン・イクチュンもすごいですね。

吃音症の役という事で、ほとんどしゃべらない役どころなのに表情だけでも悲しみや怒り、やり場のない気持ちがヒシヒシと伝わってくる。

いやぁ、すごいですね。

主演の2人以外の脇を固める俳優陣もいいんですよ。

新次(菅田将暉)の恋人役の芳子(木下あかり)も個人的にはハマり役だと思います。

レビュー見てると『もっときれいな人が良かった』などと書かれていることもありますが、決して派手な顔つきではないけど、あれくらいの感じがちょうどよかったですね。

なんかあの気張ってない感じ、好きです。

ジムの管理人?オーナー?役のユースケ・サンタマリア、同じくトレーナー役のでんでん、ジムのオーナーの高橋和也などなど、どの登場人物も憎めないいいキャラクターの人ばかりなんです。

人気俳優とは思えない濡れ場

前編の結構早い段階で、新次(菅田将暉)と芳子(木下あかり)のAVか!ってくらいの濡れ場があります。

アイドル的な”イケメン俳優”という枠で見ると、まぁありえない濡れ場です。

だいたい”イケメン俳優”の濡れ場って上半身のみ映し出され、始まり部分で場面が変わるのが多いですが、がっつりリアルに演じています。

菅田将暉ファンは、どうなんだろう、見たいのかな?

正直、男の人の尻って見て『うわぁ~(ドキドキ)』って目がハートになります?

鍛えられた上半身や骨盤辺りまでは『うわぁ、かっこいいなぁ、色気あるなぁ』とか思うけど、どんだけきれいで、どれだけ好きな俳優でも別に尻は見たくないかなぁ。

なんか男の人の全裸姿ってイケメン俳優だろうが、体を鍛えまくった人だろうが、あきら100%だろうがなんか滑稽に思えてしまうんですよね~

まぁ、菅田将暉の尻はキレイでしたよ。でも、別に拝みたくはないかな。

というか、できれば見たくない。

まぁ、でもこんな役を引き受けてこなしてしまうのも、さすが、役者です。

圧巻のボクシングシーン

ボクシングに全く詳しくない私でも、それはあり得ないだろう。と思うところもありますが、そういうことをひっくるめても圧巻の迫力です。

菅田将暉とヤン・イクチュン、山田裕二の演じるボクシングシーンなんかは本当の試合を見ているようで、声を出して応援したくなるくらい。

やっぱり映画だから本当に殴り合っていないはずですよね?

あれを殴り合わずに表現してるなんて信じられません。

もちろん、殴り合いのシーンもそうですが、気迫がすごいんですよ。

闘争心というか狂気というか、もう眼力がすごい。

ただただ、圧倒されます。

不満な点も(以下ネタバレあり)

全体的には素晴らしい映画だと思っていますが、少し不満も。

前編で結構な尺を取って”自殺フェス”のサブストーリーが展開されましたが、ちょっといらないかな。

なんか、自殺フェスのくだりだけ全然面白くないというか、早く新次と健二を出せ!と思ってしまいました。

後編でも結局それほど重要なサブストーリーでもなかったし、あんなに尺いらなかったよね~と思います。

あのサブストーリーと新次と健二のストーリーのつながりを見出せる人には見出せるんですかね。

私は自殺願望者として連れてこられたのに、直前で泣き喚いて生きることを選んだ4人と死に物狂いで自分の居場所を探して必死に生きている新次と健二の姿を相対的に表しているように感じましたが、まぁ、それにしても尺取りすぎですね。

あとは、もっと濡れ場を減らしてくれたら子供が高校生くらいになったら見せてあげたいのにな。

自殺フェス絡みと濡れ場をなくして、芳子がなぜ去ったのか、健二の心理的葛藤などをもう少し描いてくれたらもっと幅広い世代に勧められるのになぁ。。。と思います。

まとめ

前編が特に面白くて、コレが後編ではどうなるんだろう!?という期待の元、後編を見ましたが、前編が面白過ぎたせいか後編でのしりつぼみな感じは確かにありました。

だけど、そんな思いは最後の迫真のボクシングシーンが吹っ飛ばしてくれますけどね。

結末がはっきりと描かれていないところからいろいろと賛否両論別れる映画ではありますが、全部ひっくるめても面白いです。

みんな孤独を抜け出したくて、愛情を求めて、人とのつながりを求めているのに、『やっぱり孤独なのか』という思いと、『それでもやっぱり孤独じゃないんだ』と思わせられたりと見るたびに深く深く考えさせられます。

ラストに新次(菅田将暉)が何かを訴えるような表情でこちらを見るシーンに何を感じるのか。

いやぁ、すごい映画です。

ぜひ、一度見てみてください。

迫真のボクシングシーンの為だけにでも見る価値ありです。

ちなみに、hulu、Amazonプライムビデオでは見ることができませんので、私はAmazonビデオでレンタルをして見ました。

48時間しか見れないので、DVDを購入しようかと思うくらい、好きな映画です。

スポンサーリンク

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください